有川浩:別冊 図書館戦争(2)

有川浩:別冊 図書館戦争(2) | 螺旋日誌

別冊 図書館戦争〈2〉
別冊 図書館戦争〈2〉

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有川 浩
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図書館戦争シリーズの最終巻。おなじみの面々ともお別れと思うとちと寂しくなるのはどの物語でも同じだが、このシリーズでは登場人物の個性が一番の味となっているので特に一層その感が強い。

3エピソード収録されているが、本筋となるのはやはり手塚と柴崎の話だろう。まぁ思った通りにハッピーエンドへと向かう無難なシナリオで、不器用な二人が劇的にくっつく様は、さながら何度も繰りかえし上映された映画のような感じではある。

しかし、最後の畳みかけは陰と陽のコントラストがあまりにも素晴らしすぎて、そこまでの陳腐な物語など吹き飛ばしてしまう。なんていうのだろう、このじめっとしたあまりにも気味の悪い心理描写は、女性にしか書けない類のものだと思う。後味が悪くならないように最後は特別に大甘のデザートで〆、といったところか。

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Tatsuya/spyral について

アラフォー雇われ機械設計技術者。 試作・工作機械・航空機・自動化ラインなど広く浅くやっております。 岡山県在住。大阪、名古屋に在住歴。 熱しやすく冷めやすい、広く浅いオタクです。 二次元ではない嫁を探しています。結婚しました。 ガジェット、カメラ、Android、プラモ(AFVほか雑食)、フィギュア造形、に興味があります。3DプリンタはZortrax M200、Photon所持していますが大抵遊ばせているのでご依頼いただけれれば出力可能。 フィギュアの造形できないけどなんとなくワンフェス・ガレキ勢。 読書目標は100冊/年。(永遠の課題)

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