昨年の目標の200冊本を読む!はどこへやら。
なんと2009年に読めた本はわずか29冊。ひどいものです。
5月に引っ越してからの3ヶ月で読んだ本が1~2冊しかなく、生活リズムが安定した秋から少しずつ回復はしたものの、順調に読書ペースは落ちた一年となりました。電車通勤になったからたっぷり読めるやーっ・・・とも思ったんですが、そもそも通勤時間が10分ほどなのでした。がっかり。
そういう私的な事情を踏まえて、2009年のまとめは前回より数を減らし、3編のみのご紹介となります。
1.ディスコ探偵水曜日
ディスコディスコー!のっけから2008年の刊行ですが気にしない。一年間の読書ログを振り返った時に、どう考えても一番印象的だったのがこの作品「ディスコ探偵水曜日」でした。ボリュームもさることながら、難解でありつつスピード感を持たせた舞城節に常時興奮状態だったのをよく覚えております。
・舞城王太郎:ディスコ探偵水曜日(上) | 螺旋日誌
・舞城王太郎:ディスコ探偵水曜日(下) | 螺旋日誌
2.宇宙旅行はエレベーターで
ランダムハウス講談社
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続いてはノンフィクションとSFの間でしょうか。私としてはSFで終わらせたくない話ではあるけれど、生きているうちに実現できるか?と考えると問題が多すぎると言わざるを得ない宇宙エレベータ。本書では技術的なアプローチだけではなく、経済的な問題、あるいは政治的な問題についても提議しています。宇宙エレベータの可能性を身近なものにしてくれる素晴らしい読み物です。
3.秋季限定栗きんとん事件
東京創元社
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東京創元社
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待ち望んだシリーズ続編!可愛らしい装丁と題名に騙されると危険ですよ。もちろん血で血を洗うような抗争が繰り広げられるわけではないですが、スイーツのように全編甘いってわけにもいきません。キムチ入り大福を食ったときのような裏切りと絶望、そしてほんのりとした甘さを感じる作品です。そんなもの食べたことないですけれど。
・米澤穂信:秋季限定栗きんとん事件(上)(下) | 螺旋日誌
さて、今年の目標冊数はどうしましょうね?目標冊数は特に定めない方がいいのかなとも思いましたが、よく考えれば私は別に目標に関係なく乱読するので読書の質には影響しなさそうですね。
目標はまた別記事にて掲げたいと思います。
螺旋日誌更新 : 2009年面白かった本3編 (http://cli.gs/4pQ5m)