伊坂 幸太郎: オーデュボンの祈り

伊坂 幸太郎: オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
新潮社 (2003/11)
売り上げランキング: 1294

 伊坂幸太郎氏のデビュー作である。現実感のないミステリ、といったところだろうか。ファンタジー小説に分類するには無理があるが、かなり現実離れした設定であることは間違いない。

 ハッと息をのむようなスリルもなければ、最後にすごいトリックが待っているわけでもない。ただ、パズルのピースをはめ込んでいくように、だんだんとすべての事象の関連性が見えてくるのは悪い気分ではない。
 
 主人公である「僕」の現実から考えると、不可思議すぎて実感のわかない島での生活を綴った物語である。その一方で確かに現実も存在しており、そちら側とも事件はリンクしている。その点は面白いのだが、「僕」は島の不可思議さだけを強調して考えているように思え、現実の自分としての心理描写が少ないように感じた。 

Tatsuya/spyral について

ぎりぎりアラサーな雇われ機械設計技術者。工作機械・航空機搭載機器・自動化ラインなど広く浅くやっております。使用可能ツールはCATIA,Inventor,Pro/E(Creo),Femapなど。 岡山県在住。大阪、名古屋に在住歴。熱しやすく冷めやすい、広く浅いオタクです。中学の頃から中二病+PCオタクを発症したままオッサンになりました。二次元ではない嫁を探しています。 ガジェット、カメラ、Android、3Dプリンタ、フィギュア造形、に興味があります。 積ん読好きです。読書目標は100冊/年。
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