「空の青さを知る人よ」は青さを忘れた人にこそ観て欲しい

「空の青さを知る人よ」は青さを忘れた人にこそ観て欲しい | 螺旋日誌https://soraaoproject.jp/

今回は少しだけ記事のタイトルからネタバレしてしまっているのをお許しください。

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(あの花)「心が叫びたがってるんだ。」(ここさけ)を生み出した「超平和バスターズ」の新作劇場版アニメと聞いては、やはり観に行かざるを得ませんね。
両作品の監督をつとめている長井監督をはじめ、「さよならの朝に約束の花をかざろう」の時に改めて嫁氏を感動させた脚本の岡田麿里氏、さらに私の大好きな「あの夏で待ってる」などなど名作のキャラクターデザインを行われている田中将賀氏が揃っているのですから、否が応でも期待が高まるというものです。

制作陣以外は全く前情報無しで行こうと思っていたのですが、さすがに少しだけキービジュアルを観てしまいました。登場人物が描かれていたものだったと記憶していますが、少しだけ頭が混乱したのを覚えています。どんな話なのだろうか?と。

以下、ネタバレを含みます。

井の中の蛙
大海を知らず
されど空の青さを知る

劇中で「あかねえ」こと相生あかねが高校卒業時のアルバムに書いた言葉です。つまり、タイトルの空の青さとは、大海(世間の広さ)を知らずとも、田舎にとどまって居ようとも、その空の青さ、いろいろ素敵な部分を知っている人のことを指しているのだろうと解釈しました。
私がこの記事のタイトルで「青さを忘れた人にこそ」と書いたのは、もちろんそういった、地元の誇れる部分を忘れた人という意味もありますが、人としての青さ、つまり青春を過ぎ去ってしまった人という意味も持たせています。おそらくはその2つは同時に起こりえるもので、青さを捨てた時多くの人は空の青さを忘れてしまうものではないかなと思います。
そういった人、つまり私も含めて観めますが、そういった人にも価値のある作品だと感じたのです。

本作「空の青さを知る人よ」は、同名の主題歌をあいみょんが唄い、キャッチコピーも「これは、せつなくてふしぎな、二度目の初恋の物語」とされ、青春や恋の物語を臭わせています。完全に若い人向けの映画かなと私も思って居ました。それだけにキービジュアルに現れたおっさん(慎之介)とあかねえの存在に違和感を持ったのです。後で知ることになりますが、この二人は31歳です。私よりはかなり若いですが、それでも多くのことを知っていて青春とはかけ離れている。
その二人が登場人物の一角を担っている。どういうことなのか。
あかねえは空の青さを知っています。忘れないよういることを自分の選択として生きていこうとしている。
慎之介は空の青さを知っていたが敢えて忘れようとしています。
そして主人公である、あおいは自分がその青さを忘れたく思っていたことに気付き、そして青さを知り、知った上で自分の身の振り方を選んでいけるという成長が描かれていると思うのです。
そしてあかねえも、慎之介も成長しました。空の青さを知るだけではなくそれをどうするのか、改めて選択する機会が生まれたということなのでしょう。

なんだか何を言いたかったのか解らなくなってしまって申し訳ないのですが・・・
私も自分の若い頃の理想と、そのあとの生き方の選択が一致していないことに漠然とした不安があったものが少しは軽くなったかなと、そう思うのです。

そして薄々気づいていましたが、私は(失恋した)ショートカットの女の子が泣きながら走るのが大好きなのではないでしょうか?
あおいちゃんかわいいよ!

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