2012年12月の読書まとめ

2012年12月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:357ページ
ナイス数:10ナイス

寒中お見舞い申し上げます。
本年も気の向くまま更新される当Blogをよろしくお願い致します。

さて、今年は私にとっての電子書籍元年となるでしょうか。
12月に読んだ本は2冊とも電子書籍でした。
まぁ、Kindle買ったので試してみたかっただけというのもあるかもしれませんね。

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押井守ワークス+スカイ・クロラ

 安いのに内容は濃くてオススメです。「押井守ワークス+スカイ・クロラ」というタイトル通り、スカイ・クロラのみならず他の押井守作品についても(見開き2ページ以上を使って)解説が載せられています。スカイ・クロラで押井監督に興味を持たれた人向け、ですかね。

 スカイ・クロラに登場する人物や戦闘機などについても細かい設定が掲載されているので、参考書としても秀逸かと思われます。

スカイ・クロラはラブ・ストーリーか?

押井守監督の最新作(森博嗣原作!)「スカイ・クロラ」の
公開初日ということで観てきました。
初日に映画を観に行くのなんて初めてかも!

実は初回(10:30~)に行く予定だったのですが・・・
昨日調子に乗って帰ったのが朝方だったために寝過ごしましたorz

レイトショーの方が600円も安いから悔しくない!

以下は独断と偏見に満ちた感想になります。
本筋のネタバレはあまり含みませんが、
どんな感想であれネタバレに違いはないので
劇場に観に行く予定の方は読まない方が良いかと思います。

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森博嗣:もえない―Incombustibles

もえない―Incombustibles
もえない―Incombustibles

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森 博嗣
角川書店
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 いまいち何をテーマに据えているのか解らなかった。

森先生にしては珍しい、高校生という主人公設定だったので、そういった面では新しい感じがして楽しめた。
 
 ストーリーとしては凡庸なもの。ちょっと展開が突飛すぎてミステリと呼ぶにも気が引ける。タイトルはまぁ森先生らしいが秀逸と言うほどでもない。

森 博嗣: 臨機応答・変問自在

臨機応答・変問自在―森助教授VS理系大学生 (集英社新書)
森 博嗣
集英社
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 大学教授としての森先生の顔が伺える一冊。森先生の講義では、学生にプリントを渡し、その日の講義についての質問を書かせてその質問の内容を成績に反映させるという。
 本書は、そんな理系学生の質問とそれに対する森先生の回答より、愉快なものや興味深いものを抜粋したものだ。これほどまで講義に全く関係なさそうな質問をする学生が多いのか、と驚く程だが、きっと私も森先生の講義を受けていたらそちら側だっただろう。
 森先生はひどく性格が捻くれている(多分褒め言葉)ので並大抵の質問ではあっと言わせられない。あっと言わせる必要はないのだけど。

森 博嗣:銀河不動産の超越

銀河不動産の超越
銀河不動産の超越

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森 博嗣
文藝春秋
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 これはタイトルからして期待していたのだけど、単純に面白い。森先生の本にしては実にシンプルで無駄がない。他人が書いたようだ。

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森 博嗣:ZOKUDAM

ZOKUDAM
ZOKUDAM

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森 博嗣
光文社
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 「ZOKU」の続編。(洒落ではない)

 時系列的には前になるのかな。もう一度前作を読み直さないとはっきりと解らない。
 前作が面白かったので期待して読んでいたのだけど、特に盛り上がる部分があるでもなし、正直面白くない。登場人物も一人でボケて自分でツッコむというスタイルが多くて読んでいてクドい。
 それでも何か面白い箇所があるはずだ、と最後まで読み終えてみたけど特にオチはなし。娯楽を求めた読書だったので少し辛い結果となった。

森博嗣:どきどきフェノメノン

どきどきフェノメノン
どきどきフェノメノン

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森 博嗣
角川書店
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これは評価が難しい。特異な作品だと思う。
(評価が簡単な方が特異という意見もある)

 森先生にしては珍しく恋愛モノ・・・か?
 定義が難しいけれど、女性が持っている恋愛心理に付随する一連の出来事を綴った物語であることは間違いない。と思う。
 文章の運びとか登場人物の思考とか、(森博嗣色が強すぎて)理系男子の私でも読みづらい。現役理系女子が見たら怒るんじゃないかな、というぐらい偏見に満ちているような。

森 博嗣:工学部・水柿助教授の逡巡

工学部・水柿助教授の逡巡―The Hesitation of Dr.Mizukaki (幻冬舎文庫 も 3-8)
森 博嗣
幻冬舎 (2007/10)
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 森先生の著作で初めて購入したのがこのシリーズ(水柿助教授の日常)であり、ここから私の読書熱が再開したといっても過言ではない、いや言い過ぎた。
 この本は、小説であると何度も書かれてはいるが、その実森先生の体験談がかなり破天荒な文体で綴られているものであり、一つの「完成した」作品として読んでいると肩すかしを食らう。
 過度な期待は禁物であるし、万人に勧められる内容ではないが、読んでてなんだか愉快な気分になることは違いない。前作も併せて読んでいただきたい。