2012年5月の読書メーターまとめ

5月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2208ページ
ナイス数:24ナイス

1Q84が相変わらず面白いです。今Book3(文庫版5冊目)を読んでいます。
おそらく私では一生かけても到達できない視点から物語が紡ぎ出されていく・・・
なんだか不思議な感覚です。
あちら側。理屈が理由にならない世界。

一方で今月よく読んだミステリ数作はどちらかというと、こちら側。
理屈の通る世界、というべきでしょうか。
これもすごく楽しい。

「氷菓」は5年ぶりの再読。まさかアニメ化とは。
今書店に並んでるやつは、表紙の帯がカバー並にでっかくなってて、
一気にライトノベルっぽくなってます。

映像化は歓迎なのですが、キャラクターのイメージが固定されちゃうので
活字で読むことの楽しみが一つ、消えてしまうのが少し残念ですね。

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2012年2月の読書メーターまとめ

2月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1401ページ
ナイス数:33ナイス

「日だまりの彼女」を除き、短編・中編集ばかり読みました。
「日だまり~」もそんなに長いお話ではなかったし、やはり飽きやすい私には短めのお話が似合ってるみたいです。比較的短時間しかない通勤列車内で読むのがメイン、というのも理由に挙げられるのかもしれないですね。

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1月の読書メーターまとめ(8冊/2395頁)

1月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2395ページ

昨年は途中でまとめ報告すら投げ出してしまったが、今年は図書館の併用も再開したことで少し読書量も増えそう。
今年こそ私にとっての電子書籍元年となるか?とも考えていますが、端末がもう少し安くなってくれないと厳しいかな。

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米澤穂信:秋季限定栗きんとん事件(上)(下)

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
米澤 穂信
東京創元社
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秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
米澤 穂信
東京創元社
売り上げランキング: 184

「小市民」シリーズ3作目にして初の上下巻。そして個人的には最も面白かった。今回も「春期限定~」のような連作短編ではなく、「夏期限定」と同じような長編となっている。
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米澤穂信:儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴
儚い羊たちの祝宴

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米澤 穂信
新潮社
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 ラスト一行でのどんでん返し、「最後の一撃(finishing stroke)」にこだわった(連作)短編集。こういう面白い仕掛けがある、と事前に知らされていて、あらゆる予測をしながら読むのだが、確かに最後の一行で「そうきたか」と思わせる逸品揃いだ。
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米澤穂信:遠まわりする雛

遠まわりする雛
遠まわりする雛

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米澤 穂信
角川書店
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 古典部シリーズと知らずに借りてしまったので文庫を待たずしてレビュー、少々フライング気味である。

 短編が七篇収録されている。時系列的には今までの物語の隙間を埋めるような感じらしい。
 ミステリーというよりは、やはりホータロー達の青春・成長を描いたライトノベル的な味付けが濃いように思った。しかしその中でさりげなく謎を置いていくのが米澤氏の真骨頂か。

米澤穂信:犬はどこだ

犬はどこだ (創元推理文庫 M よ 1-4)
米澤 穂信
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 米澤氏にしては珍しく、学園モノに非ず、なんと探偵モノだ。とは言っても犬探し専門の(はずだった)新規オープン探偵事務所の、だが。
 よくまとまっているしキャラクターにも味があって読みやすい。だが、少しオシャレにまとまり過ぎている気もする。抑揚が小さいとでも言うべきか。
 ストーリーは非常に現代的、完全に若者向け。

米澤 穂信:クドリャフカの順番

クドリャフカの順番 (角川文庫 よ 23-3)
米澤 穂信
角川グループパブリッシング
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高校を舞台とした「古典部」シリーズ第3弾。

面白い、面白いし完璧に米澤テイストなのだけど、これはもうキャラクターの味が出すぎてミステリー色は完璧に色あせてしまっている。

今度からは完全にライトノベルを読むテンションで挑んだ方がいいかもしれない。

米澤穂信:ボトルネック

ボトルネック
ボトルネック

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米澤 穂信
新潮社
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 米澤氏の作品はどれもそうだけど、特にこの作品は疲れた頭でもかなり読み易く感じた。
 きっと、ファンタジー的というか、ラノベ的設定要素が強いからだろう。パラレルワールド。嫌いな設定ではないけど、読後感は最悪だった。
 面白いには面白いのだけど、表現や謎の軽さと登場人物の内面の重さが釣り合わない印象を受けた。