宇宙旅行はエレベーターで

宇宙旅行はエレベーターで | 螺旋日誌

宇宙旅行はエレベーターで
ブラッドリー C エドワーズ フィリップ レーガン
ランダムハウス講談社
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 なぜか宇宙への旅を永遠に夢見てしまう我々にとって、この本は大きな道筋を示してくれる。また、単純に科学的な読み物としても面白い良書。しかしSFではないのだ。

 宇宙エレベーターはもはや絵空事ではなく、実現可能な段階まできている。そのことを踏まえた上で、実現まで必要な予算や政治的、軍事的な問題を検討している。実際にどこに地球側の港(アースポート)を建設するのか、また理論的に必要なケーブルの長さはどれくらいなのか。研究と実用化に必要な費用は。どれもを解りやすく解説しながら、私に宇宙旅行の第一歩を夢見させてくれる。

 2008年にNASAが方向転換したとしても第一号宇宙エレベータが稼働するのは2030年になるとの予測だ。私が生きている間には、宇宙旅行は無理でも稼働をこの目で見てみたい。

 それにしても、「2兆円くれて『宇宙エレベーターを作ってくれ』と言われたらすぐにでも始める準備がある」などという文言があって少し笑った。2兆円。最近どこかで見た金額ではないか?

 実際問題日本には建造は無理なんでしょうけどね。科学技術とお金があったとしてもそれを守りきるするだけの基盤と軍事力がない。でも、ロケットでは後進的な日本でも宇宙エレベータなら巻き返しを狙えるかもしれない。

 ・・・というような、ちょっと現実性を帯びた宇宙エレベーターの考え方が出来るようになる本。

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Tatsuya/spyral について

アラフォー雇われ機械設計技術者。 試作・工作機械・航空機・自動化ラインなど広く浅くやっております。 岡山県在住。大阪、名古屋に在住歴。 熱しやすく冷めやすい、広く浅いオタクです。 二次元ではない嫁を探しています。結婚しました。 ガジェット、カメラ、Android、プラモ(AFVほか雑食)、フィギュア造形、に興味があります。3DプリンタはZortrax M200、Photon所持していますが大抵遊ばせているのでご依頼いただけれれば出力可能。 フィギュアの造形できないけどなんとなくワンフェス・ガレキ勢。 読書目標は100冊/年。(永遠の課題)

宇宙旅行はエレベーターで への1件のフィードバック

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