これはタイトルからして期待していたのだけど、単純に面白い。森先生の本にしては実にシンプルで無駄がない。他人が書いたようだ。
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これはタイトルからして期待していたのだけど、単純に面白い。森先生の本にしては実にシンプルで無駄がない。他人が書いたようだ。
常野物語の1作目。2作目を先に読んでしまったが、特に問題があるわけではない。私の注意力では「常野」の文字が無ければシリーズだとは思わなかったであろう。
全10篇からなる短編集で、どれもが「常野」にまつわる話らしい。しかし全てを読み終えたからといって「常野」が果たして何なのかは解らない。
全編に渡って、決して穏やかな話ではない。深い井戸を覗き込むかのような恐怖、そして好奇心がこの話を読み進める上での案内役となろう。
単純に奇譚集と呼ぶには惜しいこの井戸の深さ、一度体験してみる価値はある。
「ZOKU」の続編。(洒落ではない)
時系列的には前になるのかな。もう一度前作を読み直さないとはっきりと解らない。
前作が面白かったので期待して読んでいたのだけど、特に盛り上がる部分があるでもなし、正直面白くない。登場人物も一人でボケて自分でツッコむというスタイルが多くて読んでいてクドい。
それでも何か面白い箇所があるはずだ、と最後まで読み終えてみたけど特にオチはなし。娯楽を求めた読書だったので少し辛い結果となった。
森見登美彦氏のデビュウ作。
彼女に振られた大学生のストーカーじみた奇行と彼を取り巻く人々をおもしろおかしく描いた作品である。
とにかく、勢いがある。はて、大学生とはかようなものであったかしらん、と疑問に思うこともしばしばであるが、そんなことを考えている間に次のページが読みたくて仕方がなくなるのである。
不可解な事も多いがそれもまた一興か。楽しまなくては損な一冊。
少し古いので参考程度に。新版が出ているようなので読むならそちらが良い。
相変わらず自らの体験をふまえて具体的に数字を出してくれるのでわかりやすい、行動しやすい。
犯罪加害者の家族という視点で描かれる、一人の青年の半生。自分のために罪を犯した兄を心の底から憎めないまでも、自分にのしかかる凶悪犯罪者の弟というレッテル。それでも届く、塀の中の兄からの手紙。
どうすればいい?
常野物語というのはこれが2作目らしいのだけど、知らずに読んだ。面白かった。
人物の描写が活き活きしてて、さらに情景描写も半端なく上手いのでまるで私もそこにいて一緒に話を聞いているような心地がした。
ストーリーも、まったりほっこり、のんびりした田舎の暮らしから、息を飲む展開まで緩急が素晴らしい。結果的に楽しい話では無いけれど、心に残る一冊です。
1年以上熟成させてやっと読んだのだけど、シリーズものだということをすっかり忘れていた。続編はいつ発売されるのだろうか?
内容はそろそろお腹いっぱい・・・な展開なんだけど、これで次回にどうつなげて行くのだろう、と気になるのも確か。ただこれ続きモノにする意味あるのかしら?商業的な理由のみか。
RPG等でお馴染みのあの武器の由来や、本来の姿、使用者などが一通り解る本。一つの武器につき長くても3ページほどの紹介なので、「よくわかる」とは言えないのが残念だが、読み物として考えると良い出来。