【ネタバレ】新海誠監督「君の名は。」を観てきた。【追記】

【ネタバレ】新海誠監督「」を観てきた。【追記】

青春劇が好きだ。
それも、見てる人が恥ずかしくて顔を背けたくなるくらいの、ベッタベタであまずっぱいやつ。酸っぱさ必須。

 今までの新海誠作品とは一線を画す宣伝告知の多さ、メディアへの露出の多さ。泣けるストーリーできっと大衆受けする恋愛もの。ちょっとファンタジーかな。そういうイメージで宣伝されているように思えた。ああ、きっとこれは「売れる」映画を作りに来たんだなと思った。

 地方のシネコンだというのに封切り日のレイトショーは7割埋まっている。客層は特に若い女性が多いよう。女性同士はまだ解るが男性同士で見に来てる高校生と思しき集団は大丈夫だろうか。裏を返せば、それだけ多くの人に浸透しているということである。

※以下、私のBlogにしてはネタバレ成分多め。

 結論から書くと、とても良かった。

 開始5分で、「これは失敗では?新海監督。」と顔を背けたくなった。べたべたの展開が恥ずかしくなったわけではない。
 いつものように飲まれるような背景作画は美麗、田中将賀氏のデザインしたキャラクターも活き活きと動いているし声優陣もとても良い。
 だけど、いきなりのお色気というかおふざけシーンで、一般人ウケは良くないんじゃない?と余計な心配をしてしまう。そして正直なところ序盤のテンポがあんまり良くない…。淡々と綴られていく物語。今にして思えばこのあとの展開への衝撃を高めるために敢えてこうしていたのだろう。

 ぼんやりと恋をしている相手の(突然の)喪失というモチーフは、「秒速5センチメートル」と同じであることは誰でも気づいたところであろう。ラストシーンなど監督なりに「秒速」で描けなかったために突っ込まれまくったというハッピーエンドを実現しているとしか思えない(余談だけれど「秒速」はコミック版ラストが良い)。鬱エンドは一般ウケしない。そして私にもウケない。

 前述ののんきな日常生活パートから、一瞬に主人公君と一緒に絶望の底にたたき落とされる我々。「シン・ゴジラ」の時と同じく、私はとても間抜けな顔をしてスクリーンに魅入っていたことであろう。

 やられた。

 でもやっぱりこれは失敗では?新海監督。だってこういうファンタジーもりもりなのって、一般ウケすると思えないもの。

 プロットは本当にお約束をまとめただけなんだ。
 これは、こうなるんだろうなって誰もが思って、でもその表現のひとつひとつが綺麗で、切ないんだ。
 それをきちんと作れる人は決して多くない。

 古典の先生が雪野先生だったり過去作のファンを喜ばせてくれるのも憎い演出。「秒速」と「言の葉」の延長線上にある作品だなというのがよく解る。ああ、描けなかったハッピーエンドを描いてくれてどうもありがとうと。予定調和に落とし込んでくれてありがとうと。

 あとは女性の評価がとても気になるところ。
仕方ないところではあるのだけど、過去作はとても男性目線に寄りすぎてるきらいがあって女性受けはそんなに良くないんじゃないかなと思ってる。今作もそこまで改善されたと思わないのだけれど、ファンタジー(悪く言うとぼやかし)成分を多めにしたことでなんとなくそのあたりをボカして感動だけを際立たせるのに成功してるんじゃないかなとも思う。

2回目鑑賞


なんだか某戦車アニメ劇場版のせいで、何度も同じ映画を観るために映画館へ足を運ぶということの心理的ハードルが下がっているような気がします。
以下すごいネタバレ。

整理のために書いたけれど、色々間違えてそうなので指摘してくれると助かるというか楽しいんじゃないかな。でも公共の場でネタバレ厳禁どすえ。

この前「君の名は。」観に行ったんですよ、2回目のね。
で、改めて事実関係を確認しながら映画を観てたわけですわ。正直最初は「君の名は。」を普通に観るのって簡単だと
思ってたのよ。みんな普通に観てるからさ。
あのね、俺が間違ってた。あれは人が観るもんじゃない。神だね、神が観るものだよ。
最初のオープニングの時さ、めちゃめちゃびびって「ははーん、瀧君って3年前だから背が低いんだな」っとか冷静に考えてたのよ
10秒くらいかけてさ。でなんか怖くなって考えるのをやめちゃったのさ。
そしたら心の中の俺がさ「もっと考察に耐えるように鑑賞して!」とか言うの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だからしっかり観たのさ。えぇ、そりゃもう観ましたとも。全てを忘れて観たよ。彗星衝突とかテッシー結婚おめでとうとかユキちゃん先生とか色々忘れてね。
だって心の中の俺が観ろって言ったからね。
そしてらエライ事になった。
もうすごい泣いた。すごい涙。バケツ8杯くらい。俺の家の庭なら一通り水やれる。
それで横見たら女子がすごい勢いで俺の事見てんの。ホントごめんなさい。
正直「男なら考察だから一人で2回みるぜ!」なんて見栄張らないで素直に女の子誘えばよかったと思ったよ。
心の底から観劇に徹した事を後悔したね。
でも映画館から帰ってBlogに「Ⅰ回目の鑑賞じゃぜんぜんわかんなかった点がわかったな!これだから新海誠作品は。」とか言っちゃてんの。
ホント俺ってダメ人間。
誰か助けて下さい。

・オープニングの時点で実は既にネタバレしてて「あ。そういうことだったのか」と気付かせる。2周目必須じゃねーか。
・曜日が違うはずなのにどうして気づかないのかな。
→ご神体行ったとき制服に着替えたのは曜日を勘違いしてた?
→でもデートをこぎ着けたということはその日はお休みの日だと気づいてたわけで、でも三葉は普通に学校の日だった。
→ていうか2013年も2016年も10/3は休みの日ではない。ふーむ、瀧も三葉も学校はサボりか。
→小説版に「休日デート」の記載あり。ううーん、日付はずれていることに気づいてる?
・それにしてもどこかで201x年とか観るだろう→携帯画面には表示なしなのを確認。
 (この辺はつきつめると駄目なところではあるなスマホの型式とか)
・しばらくすると三葉のパジャマが替わってるしちゃんとブラをつけるようになってる。
・彗星落下地点には確かに「蒸発」の文字あり。蒸発は行方不明扱いではなく犠牲者扱いになっとる。

【2016/9/12 追記】
某所に上がっている情報番組のVTRで、序盤の瀧君がスマホの日記を見て「入れ替わってるぅ~?」の場面が確認できたので、追記しておく。
画面というかカレンダーがへんてこである。9/12「東京生活4」が2回入ってたり(これは12日に2回日記を書いたという可能性がある)
曜日が12日(mon)なのに11日(fri)9日(Fri)であったり、滅茶苦茶。
おそらく、画面ではスワイプする一瞬の事なので見えないと高をくくったか、本番では差し替えられている可能性もあるのでなんともいえない。
ただ、二人が入れ替わったことに気づいたのは9月、つまり、瀧君時系列で丁度今日ごろ、ということは判明した。

・時系列がよくわからなくなったのでまとめる

三葉視点

2013/8/?9/2
三葉と瀧の入れ替わりが発生
2013/9/12?
瀧君との入れ替わりに気づく
2013/10/3
瀧君デートの日(と三葉は思ってた日)
三葉、学校をサボり中学生の瀧君に会いに来るもシカトされて髪を切る。
※これ4日の出来事かとも思ってたし小説読むとそうとれるけど、最後の瀧君との
入れ替わりの朝(10/4)には髪が短かったことを考えると3日の出来事だよね?

(2016/9/9追記:ビジュアルガイドにて、三葉の日記が10/2なのを確認。ということはデートは10/3確定)

2013/10/4 20:42-β世界線
三葉、傷心から?学校をサボる。
糸守町に彗星落下、壊滅的被害
2013/10/4 20:42-η世界線
糸守町に彗星落下、”偶然にも”避難訓練のお陰で助かった。

瀧君視点
2016/8/?9/2
瀧と三葉の入れ替わりが発生
2016/9/12
三葉との入れ替わりに気づく
2016/10/3
奥寺先輩とのデート
2日が日曜日なので、休日デートということであれば2日である可能性が高いが・・・
もうよくわからない

(2016/9/9追記:ビジュアルガイドにて、三葉の日記が10/2なのを確認。ということはデートは10/3確定)
2016/??/??
瀧君高山まで弾丸ツアー

2021/10/4
彗星災害から8年。瀧君内定とれず。
2021/12/?
君の名は。Ending
三葉(25)瀧(22)ええな!


あくまで原作は映画のほうですが、小説版は本編で描かれていない心情がわかるのでおすすめ。
もちろんネタバレしかない。


こちらはスピンオフというか、脇役キャラたちのお話。メインストーリーの補完にどうぞ。
これ読んでからもう一度本編を見ると違った目で見られるけれど、逆に言うと色眼鏡通しちゃうってことで
最初から読むのはオススメしないっす。

RADWIMPSについて(2016/9/9追記)


ここまで、劇中音楽を手がけたRADWIMPSについて全く触れていなかった。
というのもストーリー有りきでこの「君の名は。」は成り立っているものであって、それに合わせて劇中歌も作られていると、そう思っていたからだ。
違うのだ。

映画を観たその日のうちにサントラをiTunesでダウンロード購入して、いつものようにRandomモードで通勤時聞いていた。

…違うのだ。

最近になって、アルバムの順番通りに聞いてみた。
当然と言えば当然なのだが、ちゃんと劇中に登場した順番に並んでいる。
そしてそれぞれを聞くたびにそれぞれのシーンが思い浮かんでくる。これはすごいぞ。

どこかのインタビューで、新海監督が1曲のアルバム/歌を聞いた時のような作品を作りたいと仰っていた。
また、場所によっては「曲に合わせてアニメのほうの尺を変えたりもする」ということも仰っていた。

音楽と物語、両方が合わさってこその「君の名は。」であったのだと再認識する。
それが証拠に、「スパークル」の一節(歌詞もない部分であるが)を静かな車内で聞くたびに鳥肌がたつ。
また「ふたりの異変」から「前前前世」へのつなぎなど本編でも一番気分が高揚する部分で、観る/聞くたびに自分でも顔がにやけているのがわかる。気持ち悪い。

そしてまた思うのだ、もう一度観に行きたいと。

3回目鑑賞 2016.9.25

・三葉「覚えて、ない?」のセリフの不自然さ
 覚えてない…というか現在進行形で入れ替わりが発生してる(と思っている)のだから、「解らない?」とかのほうが自然なのではないかと思ったのだけど、どういう気持ちでこういう言い回しにしたのだろう。単に語感の良さという気はするな。

 …って書いてて気づいた!!
 そうか、入れ替わりのことは時間が経過すると忘れ気味になるのだった。そういう由来での「覚えてない?」ということか!?
 その流れなら「名前は、三葉!!」というのも解らんでもないけど、ちょっと強引すぎるよなあ。なんでデート行ってないの?ってなるし。

・カフェ?のベンチの文字は「雪山牛乳」背景に雪山。
・カフェ?のバス停の名称は「宮守」
・カフェ?の背面は糸守湖に面していると推察(水面あり)
・「宮守としき」オレンジ地に黄色文字

Tatsuya/spyral について

ぎりぎりアラサーな雇われ機械設計技術者。工作機械・航空機搭載機器・自動化ラインなど広く浅くやっております。使用可能ツールはCATIA,Inventor,Pro/E(Creo),Femapなど。 岡山県在住。大阪、名古屋に在住歴。熱しやすく冷めやすい、広く浅いオタクです。中学の頃から中二病+PCオタクを発症したままオッサンになりました。二次元ではない嫁を探しています。 ガジェット、カメラ、Android、3Dプリンタ、フィギュア造形、に興味があります。 積ん読好きです。読書目標は100冊/年。
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