光文社 (2005/02/16)
売り上げランキング: 108
少し(?)前に話題になったので、ご存じの方も多いかと思うが、今更にして読んだ。ネタが古くて申し訳ないが、こうして流行から一歩遅れて歩くことで、真価を見いだせるのだ!そう言い訳したい。もとい、信じたい。
会計学の入門書をいくつか手がけている著者は、この本を書くに当たって目標としたことがあるという。それは、
1.会計の本質を大まかにつかんでもらう
2.苦手意識をなくして、身近なものとして会計を使ってもらう
山田真哉著「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」p.6から引用(ただし、文中の機種依存文字は置換)
の2点であるという。
この本が話題になった理由もまさにそれであろう。一目見ただけで忘れられないタイトル。「そういえば、そうだなぁ…」と、確かに疑問であったことを解決してくれるような、そんなワクワクさせる内容がこの本の中に詰まっていると、そう思わせてくれる。
もちろん思わせてくれるだけではない。さおだけ屋が潰れない理由を、会計学の立場…というか、解りやすい数字の力で考えられるようにしてくれる本だ。もちろんさおだけ屋の話を始終しているわけではない。会計とは何かを、「会計」という文字や難しい単語を使わずに根本からそれとなく教えてくれる。
もちろん専門書ではないので、この本で会計士にはなれっこないが、本著を読めばどんな素人でも、なんとなーくは会計学とはどういった内容をどのように考えることなのか、が掴めると思う。奇抜なタイトルも手伝ってか、すんなりと最後まで読み終えることができる。読んでおいて決して損はしないので、私のような社会経験の浅いモノにはオススメの良書である。
下記は、同じ著者の最新本。比較的最近出たようだ。未読だが、こちらも気になるタイトルである。
光文社 (2007/04/17)
売り上げランキング: 11