今日のトップニュースはこれしかないでしょう、岡山人として。
岡山市駅元町のJR岡山駅山陽線ホームで25日深夜、列車待ちの男性が線路に突き落とされた事件で、男性は頭や腰を強く打ち、約5時間後の26日未明、死亡した。逮捕された大阪府大東市、無職少年(18)は、26日までの岡山西署の調べに「人を殺せば刑務所に行ける。誰でもよかった」と供述。同署は容疑を殺人に切り替え、詳しい動機などを追及する。
憤りを覚えるよりもむしろ不可解すぎて思考停止しました。
この事件に限ったことではないですが、恨みや金目的で起こる殺人とはベクトルが違います。
しかも私の生活圏にごく近いところで起こった事件ということで、恐怖も覚えます。いつか話したこともないような誰かから突然背中を押されることに怯えながら生活しなければならないのでしょうか。
こういう事件が起こると、マスコミは「なぜ起きたのか」を犯人の内面や社会のシステムに求めようとします。それしか書くべきこと、伝えるべきこと、調べるべきことがないからなのでしょう。現に私もどうしてだろう?と考えてしまいます。
これはある意味ミステリです。
実際に人が死んでいる事件をミステリに見立てるのも不謹慎ですが、「誰がどうやって」やったのかははっきりとわかっているのに、「なぜ」だけがぽっかりと抜け落ちてしまっている。犯人本人ですらわからないのですから、当然です。
その正答なき問題への解決策を提案したがるのが読者である我々ですが、いくら考えてもわかるものではありません。できるのは無理矢理愚答をはじき出して、それに向かっておかしな場所に世論と政治(の金)の舵を切ることでしょうか。
それでも少しずつは良い方に向かっているんじゃないかな。
そうでも考えないとこの先暮らしていく自信はありませんよ。