「森見登美彦」が予測変換候補に出てくるATOKちゃんは改めてすごいと思う。
森見 登美彦
角川書店 (2006/11/29)
売り上げランキング: 901
角川書店 (2006/11/29)
売り上げランキング: 901
おすすめ度の平均:
好みがわかれる作品
変わった文体で書く若い人の登場か?
なんだか懐かしい感じがして…
さて、「夜は短し歩けよ乙女」である。
この物語は、迫り来る仕事の山になんとか打ちのめされずに帰ってきた私にとってのこの数日間の清涼剤であった。私のような薄汚れた準オッサンにはまぶしすぎるほどの可愛らしさをもって、この本は私を迎え入れてくれたのだ。
著者本人も、コミック版巻末のコメントにこう寄せている。
薄汚い男ばかりが暗躍する男臭い小説を書いてきた。このままでは男汁に沈没してしまうからと乾坤一擲、己のうちなる可愛いものを結集して執筆したのが『夜は短し歩けよ乙女』である。目論見通り、我が作品中ダントツで可愛い小説が出現し、この作品によって信じられないぐらい大勢の乙女をたぶらかすことに成功した。
角川書店刊 夜は短し歩けよ乙女 第一集 (琴音らんまる) 「コミック版『夜は短し歩けよ乙女』へのコメント」より引用
ヒロインが可愛すぎるのはもとより、主人公であるところの「先輩」氏も可愛いし、多くのサブキャラ達もそれぞれに個性が立っていて素晴らしい存在感をもっているのだ。
加えて森見氏のどこか古風で懐かしさを感じさせるような文体、そしてところどころで匂わせる京都の美しい町並みのエッセンス。どれをとっても華々しい。
なむなむ!
とてつもなく奇々怪々な4章仕立て。そのすべてが、味わい深い。
ここまで愉快な気分になれた本に出会ったのも久しぶりである。
合わせて読みたい:
夜は短し歩けよ乙女 第1集 (1) (角川コミックス・エース 162-2)
posted with amazlet on 08.03.28
森見 登美彦 琴音 らんまる
角川書店 (2008/03/26)
角川書店 (2008/03/26)
おすすめ度の平均:
今ひとつ!
なんだこれ?
(しかしこれは・・・原作先に読んだ方が良いです)