大崎 善生:アジアンタムブルー

大崎 善生:アジアンタムブルー | 螺旋日誌

アジアンタムブルー (角川文庫)
大崎 善生
角川書店
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 「パイロットフィッシュ」に続いて読んでみる。
 同じ作者なので当然だけど、雰囲気は同じような感じ。前半は特に。いろいろな出来事をまるでフリーマーケットのように並べ立てているだけな印象。だが読み終えた後にそれら一連の出来事が、主人公の得も言われぬ感情をこれ以上ないくらいに体現していることに気づくのだ。


 そう、前半はグダグダかもしれないが後半はすさまじい勢いで魅せる。その実フィクションによくある話だ。だが恋人達の語らいの一つ一つの思い出が、いちいち格好良くて切ない。

 特に赤い月のエピソードはすごく好きだ。赤い月に気づかない方が幸せだろうか?私にもわからない。

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Tatsuya/spyral について

アラフォー雇われ機械設計技術者。 試作・工作機械・航空機・自動化ラインなど広く浅くやっております。 岡山県在住。大阪、名古屋に在住歴。 熱しやすく冷めやすい、広く浅いオタクです。 二次元ではない嫁を探しています。結婚しました。 ガジェット、カメラ、Android、プラモ(AFVほか雑食)、フィギュア造形、に興味があります。3DプリンタはZortrax M200、Photon所持していますが大抵遊ばせているのでご依頼いただけれれば出力可能。 フィギュアの造形できないけどなんとなくワンフェス・ガレキ勢。 読書目標は100冊/年。(永遠の課題)

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