待ってました。
ショートの名手・道満晴明が魅せる、毎回8ページの読み切り連載。
ニッケルオデオン(nickelodeon)は20世紀初頭に現れアメリカ合衆国で流行となった、規模の小さい庶民的な映画館。(中略)
ニッケルはアメリカ英語で5セント硬貨、オデオンはギリシャ語で屋根付きの劇場の意。
そういうことです。
道満晴明氏による珠玉の短編集、その第3集目となります。
「青」の前には「赤」と「緑」が刊行されているのですけれど、未だにここで紹介していませんでした。
8ページという超短編ながらそのどれもが魅力的です。
ストーリィにはちょっと意外性があって、キャラクターも可愛らしくて、ときどきエログロ。
それぞれのお話にはほぼ関連性はないです。
ネトゲの話があれば、猟奇殺人の話になったり、ほのぼの女子トーク?の話だったり。
3巻のうち、登場人物が同じ話がいくらかあるかな。
そういう意味では通して読むとなおよいかと思われます。
秋の夜長の読書に疲れたら、ひとつまみ。