昭和初期、戦後の復興真っ直中の時代から、平成の時代に至るまで続く、親子三代の警察官を描いた物語です。
難しいことを抜きにしながらも、当時の情景や生活感を感じる事が出来ました
さらに次を読み進めたくなるような暖かみのあるような面白さでした。
そのことは一日で上下巻を読み終えることができたた私が保証しましょう!
決して幸せな大団円というわけではなかったですが、読み終えた時の満足感は計り知れないモノがありました。親子三代に渡って同じ事件を追う・・・と言うとありきたりな物語のように思えますが、その事件を追うにしてもそれぞれの思惑と葛藤があり、また警察官としての信念もそれぞれにあるのです。ただ3代に渡り彼らをの根底に流れる警官の血というものは同じなのだ、と感じました。
ところで、昭和~現代にかけての親子三代の物語、と言う点で、以前読んだ「赤朽葉家の伝説」を思い出しました。
同じ土俵に載せるのは両先生に失礼なのかもしれませんが、「赤朽葉家の伝説」が女の物語なら、「警官の血」は男の物語と言えるかもしれない、と思いました。どちらも近代日本の匂いを感じられ、さらに面白い物語(重要)という点で、最上のエンターテインメントです。
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