角川書店 (2007/07/26)
まさにカオスな最終巻。
結局この物語はなにを訴えていたのか?いや、そもそもこれは物語だったのだろうか?もはやそんなことがどうでもよくなる。
そんな訳のわからない話だったけど、何故か登場人物はみんな魅力的だったし、キャラクターとして活き活きしていた。
この作品にはそういう魅力があった。
こんな奴いねぇよ、とか思いながらも、誰も描き得なかった「どうでも良い負の部分」がデフォルメ化されていた。読後感はさわやかではないが愉快ではある。
まさにカオスな最終巻。
結局この物語はなにを訴えていたのか?いや、そもそもこれは物語だったのだろうか?もはやそんなことがどうでもよくなる。
そんな訳のわからない話だったけど、何故か登場人物はみんな魅力的だったし、キャラクターとして活き活きしていた。
この作品にはそういう魅力があった。
こんな奴いねぇよ、とか思いながらも、誰も描き得なかった「どうでも良い負の部分」がデフォルメ化されていた。読後感はさわやかではないが愉快ではある。
ちょっと自叙伝的な要素が強いというか、自分はこうやったらうまくいきましたよ、おわり、な部分が本著では3割ぐらいを占めている。
それぞれの章では「なるほどな!」と強く頷けるもっともなことを書いているんだけど、前後で関連性が強くなく、読み終わった後に「なんとなく解るような事を書いていたが、結局何が言いたかったのか?」と思ってしまう。
一つのことにとらわれず、色々手を広げて考え、資金の許す限り、「良い失敗」を繰り返すべきだという。そういう著者の性格が、この著作にも現れているのかもしれない。
今まで読んだことがなかったので、新装版を手に取ってみる。もちろん件のアニメーションの影響。
装丁こそ新しく、ぱっと見ライトノベルと見紛うようにはなっているが、内容は嫌でも時代を感じさせるものだ。この小説のイメージとしてはややはり原田知世の方がしっくりくるのだろう。古い中でもどこか新しい、そんな不思議さを感じさせる作品だ。
色々な作品の原点、そして原典として読んでおいて損はない作品だろう。
綺麗だなぁ。
ショート・ショートというジャンルを、購入してまで読むのは初めてだったけれど、読み終えてからそう思った。
ショート・ショートというだけあって、もちろん短い。でも何度も読み返したくなるような、ぐんっと引かれるような力がこの作品群には込められているようだ。
読み終えたときに「うはっ」とか「クスッ」とか言いたくなるような、まさに小粒でピリリと効いてくる。そんな、夏には最適な作品だった。
この本を図書館で借りて読んだら、内容に「ビジネス書は自腹で買え、図書館なんてとんでもない」というような事が書いてあって「なんてこった」と思った。
小学生が・・・
優しいラブストーリー
是非映画化を。
新海氏が装画を担当しているということで、興味を持った本作。本当に表紙の絵だけで、挿絵は一切無い。
分類上は児童書…なのだが、読んでいるうちにどの年齢層に向けて書かれたものなのかわからなくなってくる。基本になってるのは、どう考えてもラブ・ストーリー。「児童」というからには小学生向けなんだろうけど、登場する小学生の男の子も女の子もかなり大人びているし、最近の子供の早熟ぶりを加味してもちょっと小学生には難しいような気がする。
逆に言うと、大人が読んでも十分楽しめる作品である事には違いない。話のあらすじについては触れないが、新海氏が好きそうな設定には感じた。ちょっとSF色もあるしね。
人は誰しも金持ちになりたいものだ。
ライトノベルどころか日記すら書けない私だけれど、物語を考えるのは紙とメモさえあればどこでもできる、画期的な趣味なのである。
「小説はこう描くものだ!」っていう本じゃなくて、いろんな作家の方が「私はこう書く」「俺はこうだ」っていろんなアイデアの練り方を書いているので、ライトノベルのみならず他の分野でも活かせそうな発想法が得られるかもしれない。
乙一氏の書き下ろしが収録されているが、注目すべきは作品自体のみならず、作品を書き上げるまでのメイキング、編集者とのやりとりなどが収録されている点。
どのような経緯で今回のような話を思いつき、そしてライトノベルへと昇華させるのか。そのへんの流れに興味がある方は必読。
この「咲」という作品は、「ヤングガンガン」で連載中の、麻雀漫画らしい。麻雀らしさがあまり見えない表紙ではあるが、密かに女の子が一索を持っている。巻数の表記部分も一筒が背景になっている。もちろん(?)、2巻では二索・二筒になっている。なかなか芸が細かい。
ヤングガンガンって「最近できた萌え路線の雑誌」程度にしか認識が無かったのだけど、なんぞこれ!いや確かにその路線ではあるけど、いきなり麻雀を題材にするのはちょっと冒険しすぎじゃないのか!?どんな内容なのか興味津々でもあるので購入。まさかこの絵柄で昭和の雀荘を描くわけでもあるまいね?
少し(?)前に話題になったので、ご存じの方も多いかと思うが、今更にして読んだ。ネタが古くて申し訳ないが、こうして流行から一歩遅れて歩くことで、真価を見いだせるのだ!そう言い訳したい。もとい、信じたい。