権力に追い詰められる主人公、それを助けてくれるかつての仲間達…。プロットとしてはありきたりなものとはいえ、それを仙台という日本の地方都市でさも実際に起こったかのようなリアルさを持って描けるのが伊坂氏の強みであると思う。
本屋大賞受賞作。
最初から最後まで手に汗握る展開である。本を閉じたあとでさえ、物語の余韻が頭の中を駆けめぐり、少し不安な気持ちと切ない気持ちを残して去っていく。
ちょっと刺激的な日常を体験してみたい方にオススメの一冊。
権力に追い詰められる主人公、それを助けてくれるかつての仲間達…。プロットとしてはありきたりなものとはいえ、それを仙台という日本の地方都市でさも実際に起こったかのようなリアルさを持って描けるのが伊坂氏の強みであると思う。
本屋大賞受賞作。
最初から最後まで手に汗握る展開である。本を閉じたあとでさえ、物語の余韻が頭の中を駆けめぐり、少し不安な気持ちと切ない気持ちを残して去っていく。
ちょっと刺激的な日常を体験してみたい方にオススメの一冊。
例に違わず、京都に住む大学生のしょーもないけど味のあるお話を、おもしろおかしく描いた物語である。
全四章(四話)仕立てであるが、ちょっとした仕掛けがあってその構成だけで楽しめる作品とも言える。4話の順番が重要であって、この順番でなければ作者の言わんとするところが伝わらないと思う。
タイトルが謎なのでずっと気になっていたが、「鹿男」が面白かったので万城目氏の著作を遡って読んでみることにした。
京都を舞台とした、「ホルモー」なる競技(?)に勤しむというか翻弄される大学生の物語である。
直木賞受賞作。やっぱり文学賞モンは私には早すぎるようで、と言いたい所だけど意外とすんなりと読めた。
一応恋愛小説ということらしいのだけど、私が好むようなボーイ・ミーツ・ガールでハッピーエンド、あるいはドラマにありがちな運命的に出会った二人、幾多の困難を乗り越え云々、というのでは無い。
「おもいでエマノン」の続編。
その基本的なところは相変わらずのエマノンだけど、色々と意外な側面を見せてくれる物語もある。
地球上の生物の記憶をほぼ全て持っている彼女の物語らしく、スケールはどれも壮大なものに。SFとしての奇抜な設定の上にも、今(正確には10年以上前だけど)我々が面している様々な環境問題について語られているように感じられる。
この物語は…正直かなり怖いしイッちゃってる。当初、少年少女向けの富士見ミステリー文庫から刊行されたとのことだが、少年少女向けでも無いし、ましてミステリではないと思う。
タイトルで大仰なことを仰っている割には、内容が薄いのでは。同じ事を言い方を変えて何度も繰り返しているだけ。お急ぎの方は最終章のまとめだけ読めば良いのではないかと思う。
いまいち何をテーマに据えているのか解らなかった。
森先生にしては珍しい、高校生という主人公設定だったので、そういった面では新しい感じがして楽しめた。
ストーリーとしては凡庸なもの。ちょっと展開が突飛すぎてミステリと呼ぶにも気が引ける。タイトルはまぁ森先生らしいが秀逸と言うほどでもない。
小説のコミカライズというのは、あまり上手くいっている例を見ることがないけれど、本作は至高の出来だと感じました。
エマノンシリーズの第一話とも言える「おもいでエマノン」の物語を忠実に、かつ旅愁豊かに描き上げています。
刹那の出会いと別れ。
さっぱりしてて、ちょっと切ないけれど綺麗な物語です。小説を読む習慣の無い方でも、このコミックスは読んでみる価値があるかと思います。
文庫化第二弾、十分に咀嚼しながら読まないと勿体ないな、などと思いながらも一気に読み終えてしまった。変わらず登場人物が濃ゆい。言い換えると非常にライトノベル的な設定。