最初に断っておきます。
正直、手放しで「面白い!」って言えるわけではない作品なんです。
神秘の海洋ロマン!とオビにはある。確かに。
オンボロ航空機(今のご時世こんなんで飛んでいいのかな?って思うけど)で幻の島を求めて飛び立つ女の子、みくらちゃん!
髪ぼっさぼさだしパンツ一丁で電気止められちゃうし全然可愛さとは無縁です。でもカッコイイ。
小説のコミカライズというのは、あまり上手くいっている例を見ることがないけれど、本作は至高の出来だと感じました。
エマノンシリーズの第一話とも言える「おもいでエマノン」の物語を忠実に、かつ旅愁豊かに描き上げています。
刹那の出会いと別れ。
さっぱりしてて、ちょっと切ないけれど綺麗な物語です。小説を読む習慣の無い方でも、このコミックスは読んでみる価値があるかと思います。