三割くらいの方が我々と同類、いやそれ以上の新海誠監督大好き人間に見受けられました。いわゆるオタク層ですね。そのほかは、若い人たくさん、ご年配の方もちらほら、すごいな新海誠。といった感じです。
さて、ここから先はネタバレを含みますのでご注意下さいね。
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新海監督はやはり何かこじらせてるんだなwww
というのが第一声の感想でした。楽しかったですよ。ただ、えっ、君の名は。の後でこれでいいの?という感じはしますよね。御本人もそんな事言ってた気もしますが。
どうしても「君の名は。」と比べてしまうとは思うんですが、はるかに駄目だったと感じました。
RADWIMPSの楽曲はとてもよかった。使い方も最高。でも「ここでアップテンポ曲入れて早回しにするんでしょ…するんでしょ…ほら、したー!」と、まあ君の名は。のテンポでやられたので前みたいな大きな衝撃は受けなかったのです。
これ、裏を返せば「君の名は。」の完成度の高さが凄まじかったということかもしれないですね。公開の順番が逆でなくてよかった。
嫁氏が「すっごいセカイ系だった…」とばかり言うのでニワカオタクの私はググったんですが、なるほどそういうジャンルめいたものがあるのですね。私の好きな作品ばかりです。なるほど。
新海監督もそういえばそんな作品ばかり描いていた気がします。何かこじらせているのでは?と感じたのはそういったところなのかもしれません。
世間に迎合せず描きたいものを描いたということなんでしょうか。我々まで歳をとってしまうと、かなり帆高くんの行動が稚拙すぎて共感も何もなくなってしまうのですが、共感は共感でも、若かったらこんな行動をしてしまうのだろうかといった、親の心配にも似たある種の共感?と言えるのかどうかは解りませんが、そんな気分で観ていたように思います。
帆高くんも陽菜ちゃんも独りで頑張っている理由というのが全く描かれないので、監督の考えとしてそのあたりを一切省きたかったのだろうというのはよくわかります。
そこは物語の本質ではないと。
しかし、君の名は。で獲得したはずの若いファン達はそれでもなんとなく登場人物に感情移入してくれるのでしょうか?なかなか難しそうな気がします。
前作のファンを取り込みたいという意思がないのかと思いきや、所々で出てくる前作のキャラクターたち。あれはほんまに蛇足と感じてしまいました。
いやしかし、君の名は。の時にも前作のキャラクターが出演していましたか…あれくらいならいいけど、と考えるのは驕りですかね。
本筋に戻すと、都会という狭い舞台で主人公たちを動かすために半ば仕方なしに使われた気もする警察という権力。おそらくそのために帆高くんが銃をぶっぱなすのがなかなか突飛すぎて置いてけぼり。
でも、天気やら地球環境に対してそれくらいの「選択」を我々はしてきたしこれからもしていくんだろっていうメッセージなのですかね。
結果的にセカイはバッドエンド、それでもなんとかなっちゃう我々はとても強いし、それを選んだ二人もこれから大丈夫なんだよーという結末に感じました。
よくわかんないけど、これから先いろんな人の意見やレビューを目にする前にとりあえず書いておこうと思って書いています。いまのところ二回目視聴はないかも?ですが観たくなりそうな気もします。
全体的な雰囲気はとても好きな作品でした。全く否定的な感想はありません。
サントラ買っちゃったしね!
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