本記事で使う「デブ」という言葉には私も含めています。蔑称として使用しているつもりではないことを明記しておきます。
ここ数年に渡りデブっているデブは全員読んだ方が良い。
「いつまでもデブと思うなよ」は、現在も大ヒット中のダイエット本です。今でこそ少しその名を聞く回数は少なくなったように思いますが、一時期多くのメディアで大々的にとりあげられたので皆様もご存じでしょう。
「オタキング」こと岡田斗司夫氏が執筆されたこの「いつデブ」は、言うまでもなくダイエットのための本です。しかし、
ダイエットなんてやる予定もない、と考えているデブも読む価値がある、と私は思います。
逆に言うとダイエットだけに興味があって、そうデブでもない女の子なんかには向いていないのです。ダイエット方法ではなく、ダイエットのための基本的な考え方を教えてくれる本です。
なぜ全デブが読むべきなのか。
この本では「こうすれば痩せる」ということをいきなり冒頭から書いているわけではありません。まず岡田氏は、自分がデブであることでどれだけ社会的に不利益を被っているか、それを理解するべきだと仰っています。そして自分が脱・デブできれば、その不利益が一気に解消されるわけだからかなりの飛躍になるだろうと。
…確かに。
言うなれば高校デビューなんかと同じチャンス、自分へのイメージを一から塗り替えられるチャンスがデブには今一度残されているのです。この点にデブであることの、いや脱デブすることの大きな利益があると感じられるとダイエットも楽しくなってくるのではないでしょうか。
逆に、自分のデブっぷりをプラスの方のアイデンティティに活かしている方(テレビで大食いタレントしてる方とか。岡田氏もそっち側だと思っていたけど)はあまりダイエットすることにメリットを感じないでしょうから、健康上の理由以外では難しそうですね。
わたしはどちらかというとダイエットに興味があるデブのほうだと思いますが、それでも今まで増え続ける体重に対して何か策をとってきたわけではありませんでした。しかし自分で「レコーディング・ダイエット」を初めてみると、今までの自分が如何に無計画な食生活を送っていたのかが鮮明に見えるようになりました。
やはり理系を納得させるにはデータです。綺麗とかスゴイ、とかじゃなくて何万画素なのです。安い!とか地域最安値!とかじゃなくて¥1980なのです。太ってる、とか食べ過ぎ、とかじゃなくて何kcal、なのです。
そのデータをもって自分を見つめ直した時には、既に改善されつつある自らの食生活に気づくでしょう。ああ、もっと早く読んでいれば良かった。不可能だけど学生の頃にこの本に出会っていれば、あんな自ら寿命を縮めるような生活はなかったろうに、と残念でなりません。