舞城王太郎:煙か土か食い物

煙か土か食い物 (講談社文庫)
舞城 王太郎
講談社 (2004/12)
売り上げランキング: 59368

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なんだこれは。
読みながらその甚だしい文章の勢いに気圧される。
とにかく段落が長い。
圧倒的な文字数と息の詰まるような文章構成。

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角川類語新辞典 for ATOK

角川類語新辞典 for ATOK(NW2)
ジャストシステム (2007/02/09)
売り上げランキング: 1674

語彙力増強のため、類語辞典を購入した。

といっても、リアル書店で売っているような分厚いものを買ったわけではなく、ATOKと連携できる「角川類語新辞典 for ATOK」というものをダウンロード購入した。

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レビューの方向

 当blogでは、ある日突然書籍などのレビューが一気に更新されることがあります。

 なぜこんな事が起こるのかというと、最近レビューを書く場所がそのお手軽性からmixi主体になっておりまして、時間があるときにそれをコピーする、という手法で当blogを更新しているからであります。

 mixiでは星の数でお気に入り度を表現できますが、Blogのレビューでも単に星の数だけ…というのも面白くありません。そこで今回導入したのが、

 べつやくメソッド です。

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田中 ロミオ:人類は衰退しました 2

人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫 た 1-2)
田中 ロミオ 山崎 透
小学館 (2007/12/19)
売り上げランキング: 91

 数ある積読をさしおいて、一番に読み終えてしまった。読みやすい上にテンポが良いので気がつくと戻れないところまで引き込まれていく。この状況はあまり脳には優しくないかもしれない。いや、優しすぎて駄目になっちゃうかもしれない。

 基本的に1人称で描かれる妖精さん(とか)の世界である。それが相変わらず面白い口調で、各所に言葉遊び、笑ってしまう表現が仕込まれている。読んでいて退屈だけはしないことを保証しよう。頭をユルくしたいひとむけ。

支倉 凍砂:狼と香辛料

狼と香辛料 (電撃文庫)
狼と香辛料 (電撃文庫)

posted with amazlet on 08.02.11
支倉 凍砂
メディアワークス (2006/02)
売り上げランキング: 36

 ライトノベルの素材というのは基本的には同じものであるハズ。だのに、味付けが違うだけでこうも魅力的な作品に仕上がってしまうのだな、というのを改めて思い知らされる作品である。第12回電撃小説大賞において銀賞を獲得した本作は、中世ヨーロッパを思わせるファンタジー寄りの世界、そして獣耳を持つ少女、というか神様、と行商人の旅を描いている。

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伊坂 幸太郎: オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
新潮社 (2003/11)
売り上げランキング: 1294

 伊坂幸太郎氏のデビュー作である。現実感のないミステリ、といったところだろうか。ファンタジー小説に分類するには無理があるが、かなり現実離れした設定であることは間違いない。

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滝本 竜彦, 佐伯 淳一: ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ(1)

 同名小説(レーベルは違うが私はライトノベルだと思う)のコミック化。なんと、原作が刊行されて6年以上経った今になって実写映画化されたそうで。原作者の滝本氏はきっとウハウハ(死語?)である。

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村上 春樹:東京奇譚集

東京奇譚集 (新潮文庫 む 5-26)
村上 春樹
新潮社 (2007/11)
売り上げランキング: 719

 どこか不思議な物語が5編収録された短編集。久々に村上春樹の作品を読んだ。相変わらず何が魅力なのか解らないし、筋が通った話が好きな私にはとても苦手なタイプなんだけど、それでも何かに惹かれる。

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