ゲームとしては及第点?物語としての魅力はあった。
公開時注記:本記事は、(おそらく)11年前の2012年7月に執筆されたものですが、なぜか非公開のまま埋もれていたので、謎タイミングですが公開することにします。
「CHAOS;HEAD」、そしてテレビアニメのヒットも記憶に新しい「STEINS;GATE」に続く科学アドベンチャーシリーズ第3弾。「ROBOTICS;NOTES」限定版を買いました。
そしてPS3ゲームで初めてトロフィーをコンプリートしたので、重篤なネタバレを避けて感想を書いておきます。
良かった
種子島
種子島ののんびりした空気を感じられるのがいいですね。
高校に通うために原付が必要な程度に田舎なのは有名な話か。
対して物語の主軸となっているロボット・AR(拡張現実)の似合わないこと。
そのギャップがいい味を出しています。
また、のんびりとした日常でどんどん形になっていく「不安」の陰・・・
というのもストーリーの不気味さが引き立てられて良いと思います。
あき穂がウザかわいい
ヒロインが元気いっぱいのバカ娘すぎてウザい。あんまりアホの子は好きじゃないのですが、ここまで自分の意思をかたくなに持って突っ走ってると、いっそすがすがしい感じさえします。大好物のスコールのさわやかさ、夏のイメージとも相まってなんだかだんだん憎めなくなってくるキャラクターです。
神代フラウが変態過ぎてデュフフ
10年ほど前(2010年代前半、つまり今現在)のネットスラングを操る腐女子。そんな腐女子いねえ。
周りと会話ができてないけどちゃんと話そうとしてる引きこもりらしくない引きこもり天才プログラマー。
それどんな妄想ゲームだよ。3次元(?)のカップリング妄想も成立させる鎖骨フェチ。
ここが残念
主人公
ゲームの主人公なるものは、プレイヤーの選択した行動をゲーム内でそのまま行うだけの、言うなれば操り人形のような形がもっとも望ましいと思うのです。
もちろんそのために主人公の性格を完全に無くす、というわけではありません。
そうではなく、Yes/No判断程度はプレイヤーに選択させてくれないと、プレイヤーは自分の観測対象であるゲームの世界であるのに、手を出せないことにストレスを感じます。
このゲームではまさにそうで、行動の選択肢などほとんど出てきません。
おそらく(微ネタバレにつき反転文字)唯一行動を選択できるとも言えるあのイベントを目立たそうとしているためでしょうが
3Dキャラクター
3Dである強みがまったく生かせてなく、設定のよさの割にはキャラクターそのものへの愛着はいまいちといったところ。
キャラクターが常時アニメーションをし、状況に合わせて表情を変えたりリアクションをしてくれるのは、素直に良いと思います。
しかし常にキャラクターの表情が見える、というのはプレイヤーの想像による補完をOFFにします。
その上で、そのキャラクターの動きがどうにも不自然だったりするとどうでしょうか?
もしかすると、動かない方がまだ豊かな表現となったかもしれません。矛盾しているようですが、そう思います。
この先アニメ化などを控えているというので触れる機会も増えるでしょうしね。
ちなみに「よいらーいき」とは、種子島の方言で「みんな仲良くやっていこう」という意味らしいです。
これ豆知識な。
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