人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1)
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田中 ロミオ
小学館 (2007/05/24)
売り上げランキング: 237
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本書のタイトルは「さおだけ屋ってなんで潰れないんですかね? メソッド」により生まれたらしい。なるほどなー。確かに気になる内容でありながら、内容とはあまり関係がない(こともないが、どんな内容なのかは想像つくまい)。
読後感は、これ以上ないくらいライト。どちらかというと童話に近いテイストを醸し出している。頭を使う本ではなく、休める本。最近聞かなくなった「癒し系」という言葉が合う。
ここまで単純な(褒め言葉)物語を書くのも難しいだろう。続編を書きやすい土台を作り上げていたり、ライトノベルらしさ溢れるイラストとの競演による世界観の構築など、売れる要素を散りばめているのはさすがである。商売として小説を書く以上、これぐらいの構えがなければ売れていけない。
田中ロミオは独特の世界観がおもしろいね~。しかも物語ごとに全く別のモノを持ってる。
全く毛色が変わってくるけど、気に入ったなら家族計画とかCross Channelとか最果てのイマなんかに手を出してみるとよいかも。それぞれPS2版とかも出てるでよ。
田中ロミオ氏が、『「ウィンドウズ用アプリケーションソフトに使用されるテキスト・データの作成」を生業とする』(あとがきより引用)方だとは知らずに読んだのだけど、書き物としてはこれがデビュー作なのかしら?
気に入った…まではいかないが、気にはなるかな。でもじっくりゲームしてる時間がないので華麗に受け流す。DSでならできるんだが。PS2は「さぁ、ゲームするぞ!」てな気分にならないと起動までが面倒なのである。そういう面ではPCのほうがまだ気楽かもしれない。