とはいえ3ヶ月で3冊で、単純に1ヶ月で1冊の読書ペースでした。これは残念。
ロシア紅茶の謎/有栖川有栖
短編集。
題名や装丁は少し古くさいイメージですが、内容はとてもそんなことを感じさせません。これぞミステリ!と思うようなものから、そうきたか(笑)となるものまで、小ネタが満載で飽きずに読み切れました。特に巻末には読者への挑戦状とでもいうべき、今となっては珍しい推理クイズ形式の作品まで掲載されており、色々と楽しめます。
三匹のおっさん/有川浩
文句なしに爽快で面白い一冊。有川さんの作品を読むたびにその味付けの多彩さに驚く。
文章の随所に有川さんらしさ、を感じることは間違いないのだけれど、今回の主人公はなんと3人のオッサンである。
還暦を迎えたズッコケ3人組・・・と言うと解りやすいかもしれない。
そしてこのおっさんたちは強い。腕っぷしも、人間としても。
こまけぇことはいいんだよ!町内のゴタゴタを解決してくれるおっさんたち。
最高にクールだ。
さりげなく恋愛要素を絡めてくるあたりも有川さんらしい。オッサンのじゃないよ!
南極点のピアピア動画/野尻抱介
ゆるSF。描写力はさておき、内容は非常に興味深い。ファミマでのプロモーションもあったりで一般浸透もの高まったボーカロイドが今後どんな形で発展するのか、ひとつの可能性をみせる。