タイトルで大仰なことを仰っている割には、内容が薄いのでは。同じ事を言い方を変えて何度も繰り返しているだけ。お急ぎの方は最終章のまとめだけ読めば良いのではないかと思う。
一方で是非読んで欲しいところも随所にある。「第1世代」オタクとしての岡田氏の実体験は貴重なものであり、今となっては想像もできないオタクの形だ。
そういう時代もあったのだ、という事実だけを述べるべき本であったし、岡田氏もそうするように努めているんだろうなというのは見え隠れする内容なのだけど、どうしても「第1世代」として主観的になりすぎている気がする。我々のような3~4世代のオタクにはついていけない内容であるのも確か。