「パイロットフィッシュ」に続いて読んでみる。
同じ作者なので当然だけど、雰囲気は同じような感じ。前半は特に。いろいろな出来事をまるでフリーマーケットのように並べ立てているだけな印象。だが読み終えた後にそれら一連の出来事が、主人公の得も言われぬ感情をこれ以上ないくらいに体現していることに気づくのだ。
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「パイロットフィッシュ」に続いて読んでみる。
同じ作者なので当然だけど、雰囲気は同じような感じ。前半は特に。いろいろな出来事をまるでフリーマーケットのように並べ立てているだけな印象。だが読み終えた後にそれら一連の出来事が、主人公の得も言われぬ感情をこれ以上ないくらいに体現していることに気づくのだ。
京都に本店を構える老舗和菓子屋と、そのご近所に新しくオープンしたショコラトリー(平たく言うとチョコ屋さん)を舞台とした物語。ミステリとしては何とも異色な舞台設定でありながら、読む者全てを甘いお菓子の世界へ引きずりこんでしまう、なんとも不思議な香りを漂わせている。
印象深く、そして不思議な本と出会ってしまったという感想。淡々と綴られていく出来事は、1つずつを取り上げてみるとなんてことない日常に思える。けれど読み終えた後にふとそれは淡い幻想であった事に気づく。
有川氏はどうやら女性らしいぞ、とようやく気づいた図書館戦争シリーズ第2作。恋愛部分が常にロマンチックであり、男たるものこうあるべきなのか?と少し登場人物のあまりの格好良さ(あるいは恥ずかしさ)に身もだえながら読み終えなければならない。なかなか貴重な体験なので面白い。
本作は主要登場人物のサイド・ストーリーを書き連ねたものと言え、登場人物、ひいてはこの世界観への感情移入がさらに増すことうけあい。
全編通して愉快な気分で読み終えられるかと思いきや、シリアスな逸話も散りばめられていて味がありますよ。
ようやく借りられた人気本。なぜか図書館を舞台とした内戦(?)モノである。設定にやや無理はあるものの、図書館を捉える新しい視点を作り出すのにも役立つ一冊である。
いつもの森見氏の作風が「京都の陽」であるならば、この作品は「京都の陰」と呼べるだろう。他の作品のような堕落した京大生もでてこなければ、笑えるエピソードも存在しない。京都を舞台とした妖しい物語集である。
短編集ではあるが、どの作品も深く京都を感じることができるし、かついつもと違った切り口で語られる森見氏の世界を堪能できる。
もう過ぎ去ってしまったが、夏におすすめの一冊であった。
寒くてイタい。イタすぎて俺の封印されし魔眼が発動しそうになった。よくこんな小説書けたな!
でも全然面白くないわけじゃなくて、斬新だなーとは思う。ライトノベルなのにライトノベルっぽい設定がないというか、いや設定はありまくりなんだけど。わけわかりませんね、すいません。
著者のRandy Pausch氏は先月、膵臓癌の為にこの世を去りました。このレビューを書くと共にご冥福をお祈り致します。
死を目前にし、科学者としてそして一人の夫/父として何が出来得るのか、それが我々若い世代の技術者への言葉がこの本には遺されています。
書いてある内容は決して新しいことではありません。しかし、決して絵空事ではない死を正面から確と捉え続けた一人の教授の言葉としてそれを受け止めた時、今自分の優先して考えるべきは何であるのか、その指針が見えたような気がします。
うーん…。3冊目にしてもしかすると西尾氏の作品とは相性が合わないのかも、と思い始めました。もう少し若い人向けなのかな。
登場人物は個性的で面白いんだけど、どうも肝心のストーリーの方が薄い。この本自体が前2作に比べて薄かったから仕方がないのかな?
文章もどうも冗長な言い回しが多くて辟易させられるのが残念。眠くはならないけど、ドキドキもしない。
安いのに内容は濃くてオススメです。「押井守ワークス+スカイ・クロラ」というタイトル通り、スカイ・クロラのみならず他の押井守作品についても(見開き2ページ以上を使って)解説が載せられています。スカイ・クロラで押井監督に興味を持たれた人向け、ですかね。
スカイ・クロラに登場する人物や戦闘機などについても細かい設定が掲載されているので、参考書としても秀逸かと思われます。