一気に読んだので一度に書いてみる。
メディアワークス (2006/06)
売り上げランキング: 45
前作から引き続いて幸せそうな旅路を続けるロレンスとホロに、過酷なまでに冷たい現実が突きつけられる。追い詰められ、ロレンスは一世一代の大博打をうつ。それだけの窮地に陥ってしまったわけだが、果たして彼に勝算はあるのだろうか?
一気に読んだので一度に書いてみる。
前作から引き続いて幸せそうな旅路を続けるロレンスとホロに、過酷なまでに冷たい現実が突きつけられる。追い詰められ、ロレンスは一世一代の大博打をうつ。それだけの窮地に陥ってしまったわけだが、果たして彼に勝算はあるのだろうか?
姿も声も知らないはずなのに、読み終えると私もパプリカの虜となってしまっていた。それほどに魅力的なのか、彼女は。ただ、SF物語が作り上げた人格であるはずなのに。
「煙か土か食い物」よりのスピンオフ作品とも呼べる、舞城氏の3作目である。どうやら2作目も共通した人物が登場するらしいが未読。
なんだこれは。
読みながらその甚だしい文章の勢いに気圧される。
とにかく段落が長い。
圧倒的な文字数と息の詰まるような文章構成。
語彙力増強のため、類語辞典を購入した。
といっても、リアル書店で売っているような分厚いものを買ったわけではなく、ATOKと連携できる「角川類語新辞典 for ATOK」というものをダウンロード購入した。
当blogでは、ある日突然書籍などのレビューが一気に更新されることがあります。
なぜこんな事が起こるのかというと、最近レビューを書く場所がそのお手軽性からmixi主体になっておりまして、時間があるときにそれをコピーする、という手法で当blogを更新しているからであります。
mixiでは星の数でお気に入り度を表現できますが、Blogのレビューでも単に星の数だけ…というのも面白くありません。そこで今回導入したのが、
べつやくメソッド です。
米澤氏にしては珍しい、「人が死ぬ」ミステリ。そうなると、期待はいやが上にも大きくなるというものだ。
え?2巻で終わりなの?
と、思わず漏らしてしまったのは私だけではないだろう。
数ある積読をさしおいて、一番に読み終えてしまった。読みやすい上にテンポが良いので気がつくと戻れないところまで引き込まれていく。この状況はあまり脳には優しくないかもしれない。いや、優しすぎて駄目になっちゃうかもしれない。
基本的に1人称で描かれる妖精さん(とか)の世界である。それが相変わらず面白い口調で、各所に言葉遊び、笑ってしまう表現が仕込まれている。読んでいて退屈だけはしないことを保証しよう。頭をユルくしたいひとむけ。
ライトノベルの素材というのは基本的には同じものであるハズ。だのに、味付けが違うだけでこうも魅力的な作品に仕上がってしまうのだな、というのを改めて思い知らされる作品である。第12回電撃小説大賞において銀賞を獲得した本作は、中世ヨーロッパを思わせるファンタジー寄りの世界、そして獣耳を持つ少女、というか神様、と行商人の旅を描いている。