何が神中学生か
実はタイトルが何のことだかさっぱり解らずに購入したのだが、なかなか良かった。
正直言うと、最初一度流し読みした時には「いきなり中学生の女の子が神様になっちまう」という展開の無理矢理さについていけなかった。のだが、その後に期待を裏切られた。
こういう設定のマンガにありがちなモノとして、「こういうわけであなたはこういう神様になった」という長ったらしい説明をしてくれるお助けキャラクターが居そうなもんだが、そういった類のものは存在しない。どうやら神様になってしまうのがそう珍しいことではない世界であるらしい。
ノスタルジーを漂わせる背景作画と、キャラクターの愛らしさが相まって和む逸品。それにしては既存の「神様」というイメージをぶち壊しにしてくれているので、不思議な作品である。