死が二人を別つまで…か。しかし日本語の題名は「そして二人だけになった」である。なんとも意味ありげではないか。森氏は、先に英語で題名を考えてから、その後に日本語の題名を考えるらしい。「封印再度―Who Inside」など、題名だけで「ほぅ」と唸ってしまうような作品が多くある。(まだその「多く」を私は読んでないので内容について何とも言えないのが残念である)
本作は、氏の人気シリーズであるS&MシリーズやVシリーズとは独立した作品である。面白くてつい徹夜して読んでしまった…次の展開が気になる気になる。これが作者の策略だと解っていても嵌ってしまう。いやむしろ自分から嵌りたいのかもしれない。そして読み終えた後の何とも言えない切なさと言ったら!途中からトリックはちょっとだけ予想はできたんですが、最後の最後で「っは」という巻き返しが…卑怯だなぁ、全く。
銛博嗣の浮遊工作室:森先生の公式HPですよ!なんか庭に機関車走らせてるんですね!夢があるおじさまって実に素敵。でもお金がないとこんなことできんよ!ひー。