安田 佳生:千円札は拾うな。

千円札は拾うな。
千円札は拾うな。

posted with amazlet on 07.12.07
安田 佳生
サンマーク出版 (2006/01/20)
売り上げランキング: 1227
おすすめ度の平均: 3.5

3 我田引水に成功!
4 ビジネスの意識改革を
1 裸の王様

 本書は「千円を拾うことに千円以上の労力を使うから損である」ということを伝えているわけではない。
 千円札を拾うということは、足元の小さな利益しか見えていないということだと、比喩しているわけだ。残業をして目先の給料を増やすよりは、もっと長い目でみて自己への投資をすることが結果的に給料の増額へと繋がる。
 今までのものをどれだけ捨てることができるかでそれからの自分の価値はいくらでも伸び代ができるだろう。
 皆さんご存じのように、それを実践することはなかなか簡単なことではない。しかし本書を読むことで、少しでもその実現に向けての心構えができるのではないかと思う。

花見沢 Q太郎 : Rec

赤かわいいよ赤

 古本屋で何気なく手に取って、何かに引かれるようにレジへ。最新の7巻以外をお買い上げ致しましたが、その日のうちにAmazonで7巻を注文ポチっとな。

 そして勢い余って初めてのAmazonアソシエイトウィジェットを使って紹介までしている始末です。

 アニメやゲームは知らないけど、原作本は結構良いので買うと良いと思うよ。単に私のツボに入っただけかもしれないので、やや慎重になる必要はあるかもしれませんが。

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Nintendo DS:DS文学全集

DS文学全集
DS文学全集

posted with amazlet on 07.12.07
任天堂 (2007/10/18)
売り上げランキング: 141
おすすめ度の平均: 3.5

3 いざ!古本屋へ!!
2 書評機能に興ざめ
5 古典に触れる事のできる良い機会

 パッケージにもあるようにあらすじ機能を売りにしているようだけど、「あらすじ」というのは本当に邪道だと思うので使用していない。本当に時間が無くて、話のネタ、あるいは常識として流れだけは知っておきたいという人は使うべきかもしれないが。

 とはいえ、ソフトとしての作りと試みは素晴らしい。本当に本をめくっているようなエフェクト。そしてWiFi対応により、無料で標準収録以外の本もダウンロードして読めるということ。

 DSで本を読むこと自体も邪道といえば邪道かもしれない。しかし100冊もの名作をわずかなスペースに納め、かつ手軽に読める状態にしておくのは簡単なことではない。確かに、液晶画面で「読書」することで失われることは多い。だがそれ以上に得られるものが多いならば、十分検討の価値はあるというものだろう。

米澤 穂信:夏期限定トロピカルパフェ事件

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)
米澤 穂信
東京創元社 (2006/04/11)
売り上げランキング: 14444

 む、これは甘い。でも、甘いだけじゃなくてなんか複雑な味。苦甘い?

 春季限定~に続く第二弾。続編があるのなら楽しみに待ちたい作品群にノミネートされました。

 残暑で疲れ果てた頭にはピリリと効く、小粒の一冊。ゆるゆるでオススメですよ。でもちょっと怖い。

米澤 穂信:春期限定いちごタルト事件

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
米澤 穂信
東京創元社 (2004/12/18)
売り上げランキング: 5059

 珍しく、書店で表紙買いした本。

 ドコカで見た絵柄だと思ったら、星新一氏の文庫新装版の挿絵(表紙)を描かれている方だ。片山若子さん。Webサイトに絵もあるので是非ご覧頂きたい。ほんわかだ。

 さて、こちらの作品、レーベルは創元推理文庫だが、ミステリというよりはラノベ的要素が強い。基本ラノベでミステリ的な味付けといった感じか。米澤氏の作品は他もそんな作風の模様?

 キャラクタは魅力的なのでラノベとしての素質は十分であるし、軽快で読みやすい文体も難しいことを考えたくない時には最適。スイスイ読み終えてしまった。

 逆に言えばミステリに「らしさ」、重さを求める方にはオススメできないかも。

高田 裕三:リトル・ジャンパー (5)

リトル・ジャンパー 5 (5) (アフタヌーンKC)
高田 裕三
講談社 (2007/08/23)

 未来から来た自分の娘(?)とのラブコメという、ありきたりなストーリーなんだけども。5巻にきて色々な伏線が解け始め、もう一度1巻から読み直させる気分にさせる。

 加えてヒロイン(というか娘)のデレっぷりも加速してきてなかなか萌える。

時雨沢 恵一:キノの旅―The beautiful world

キノの旅―The beautiful world
時雨沢 恵一 黒星 紅白
メディアワークス (2000/07)
売り上げランキング: 25127

 今更感があるけど、最近(?)のラノベ人気の一端を担っていると思われる本作を初めて読んでみた。
 うーむ、「ライトノベルとは何か?」ますますその定義を難しくさせる作品である。

 世界中の国々を旅するキノと、その相棒エルメスの物語。その世界はファンタジーに満ち溢れているが、所々で現実世界を揶揄しているようなストーリー展開もあり、難しいことを考えすぎてしまう大人でも楽しめること請合い。

桜場 コハル:みなみけ(4)

みなみけ 4 (4) (ヤングマガジンコミックス)
桜場 コハル
講談社 (2007/09/06)

 一年に一回の楽しみが今年もやってきた!

 帯によるとアニメ化決定らしいけども、コミックスにはそんなの関係ねぇ!のでこれからも一年に一度でまったりと頑張ってほしいものです。

 4巻もユルユルです。温泉とかスク水とかカニ成分が入ってちょっと俗っぽくなってしまったが、それでも独特のテンポは健在。

 未読の方は是非1巻から通して読んで頂きたい。私も今晩は1巻から通して読む。話の流れとか全然ないけど読む。

劇団ひとり:陰日向に咲く

陰日向に咲く
陰日向に咲く

posted with amazlet on 07.10.24
劇団ひとり
幻冬舎 (2006/01)
売り上げランキング: 1098

やっべ、意外と面白い。
というか、かなり面白い。

 芸能人が書いた本ってどうでも良い内容が多かったけれど、これは秀逸の出来。どこへ持って行っても恥ずかしくなさそうな小説だ。

 最近役者としても活躍しているし、劇団ひとりの才能に嫉妬してしまいそうだ。というか少しファンにすらなりそうだぞ。

 映画化まで決まってたのか。知らなかった…。映像化は難しい気もするけど、ちょっと期待しておこう。

星 新一:ボッコちゃん

ボッコちゃん
ボッコちゃん

posted with amazlet on 07.08.19
星 新一
新潮社 (1971/05)
売り上げランキング: 25150

すっかり星新一氏の虜になってしまった。

本当に一つの物語が短い。
だが短いからこそ、伝えたいことがしっかりと伝わって来るし、ユーモアの存在も確かに感じられる。どれをとっても珠玉の作品群である。短いので時間を気にせずに読めるのも良い。

私が生まれる前に産み出された作品ばかり。
そんな時代に描かれた氏のSF観は、懐かしさの中にも新しさがある。

 本短編集で一番のオススメは「なぞの青年」である。他の作品のようにトリックもなければユーモアもないかもしれないが、考えさせられる話である。是非一読を。