田中 ロミオ:AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~

AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)
田中 ロミオ
小学館
売り上げランキング: 2828

 寒くてイタい。イタすぎて俺の封印されし魔眼が発動しそうになった。よくこんな小説書けたな!

 でも全然面白くないわけじゃなくて、斬新だなーとは思う。ライトノベルなのにライトノベルっぽい設定がないというか、いや設定はありまくりなんだけど。わけわかりませんね、すいません。

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西尾 維新:クビツリハイスクール

クビツリハイスクール―戯言遣いの弟子 (講談社文庫)
西尾 維新
講談社
売り上げランキング: 13205

 うーん…。3冊目にしてもしかすると西尾氏の作品とは相性が合わないのかも、と思い始めました。もう少し若い人向けなのかな。
 登場人物は個性的で面白いんだけど、どうも肝心のストーリーの方が薄い。この本自体が前2作に比べて薄かったから仕方がないのかな?
 文章もどうも冗長な言い回しが多くて辟易させられるのが残念。眠くはならないけど、ドキドキもしない。

西尾維新:クビシメロマンチスト

クビシメロマンチスト―人間失格・零崎人識 (講談社文庫)
西尾 維新
講談社
売り上げランキング: 70103

 文庫化第二弾、十分に咀嚼しながら読まないと勿体ないな、などと思いながらも一気に読み終えてしまった。変わらず登場人物が濃ゆい。言い換えると非常にライトノベル的な設定。

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犬村 小六:とある飛空士への追憶

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い) (ガガガ文庫 い 2-4)
犬村 小六
小学館
売り上げランキング: 248

 彼方此方で評判のライトノベル。

 評判なのも頷ける、これぞライトノベル!という出来だ。ライトノベルの教科書というものがあるならば、それをそのまま昇華されたものが本作とも言える。儚くも美しい物語。

 戦争、差別、身分違いの恋…。

 王道中の王道を描きながら、ここまで洗練された物語はそうそう無い。敵地から逃げ帰る姫君と過ごす、淡く切ない5日間。

 あと、あまり詳しくは書きませんが表紙が秀逸ですね。お気に入りです。

西尾 維新:クビキリサイクル

 自分でも意外なことに、西尾氏の作品を最後まで読み終えるのは初めて。それは興味が無かったとかではなくて絶対面白いのがわかってるから。
 森博嗣にあこがれてメフィスト賞に応募して見事受賞しちゃった本作が私のツボを突かないはずないじゃないか。ハマると散財しそうで怖かった。

 …でも文庫本が出てきちゃったら買うしかないよね。装丁も綺麗なので図書館ですませるのは勿体ない。

 しかし読み終えて、内容に関してはちと期待が過ぎたのかもしれない、と思った。ミステリとしては平凡かもしれない。
 ただ、キャラクターはいい意味でも悪い意味でも平凡から外れまくっているし、シリーズを追うごとに面白くなるそうなので期待して読み続けたいと思う。

支倉 凍砂:狼と香辛料(7)

狼と香辛料 (7) (電撃文庫 (1553))
支倉 凍砂
メディアワークス
売り上げランキング: 719

 7巻は初の中・短編集。
 6巻までの旅の流れからは一度離れることになる。時系列は各話で異なるが、1篇目の中編は果たしていつの話なのだろうか、興味深い。

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入間 人間: 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫 い 9-1)
入間 人間
メディアワークス (2007/06)
売り上げランキング: 57151

 表紙に騙されてはいけない。

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時雨沢 恵一:キノの旅―The beautiful world

キノの旅―The beautiful world
時雨沢 恵一 黒星 紅白
メディアワークス (2000/07)
売り上げランキング: 25127

 今更感があるけど、最近(?)のラノベ人気の一端を担っていると思われる本作を初めて読んでみた。
 うーむ、「ライトノベルとは何か?」ますますその定義を難しくさせる作品である。

 世界中の国々を旅するキノと、その相棒エルメスの物語。その世界はファンタジーに満ち溢れているが、所々で現実世界を揶揄しているようなストーリー展開もあり、難しいことを考えすぎてしまう大人でも楽しめること請合い。

ライトノベルを書く!―クリエイターが語る創作術

ライトノベルを書く!―クリエイターが語る創作術
ガガガ文庫編集部 乙 一 賀東 招二 川上 稔 桑島 由一 新城 カズマ 鋼屋 ジン(Nitro+) 山下 卓 清水 マリコ 野村 美月
小学館 (2006/08)
売り上げランキング: 7047

 ライトノベルどころか日記すら書けない私だけれど、物語を考えるのは紙とメモさえあればどこでもできる、画期的な趣味なのである。
 「小説はこう描くものだ!」っていう本じゃなくて、いろんな作家の方が「私はこう書く」「俺はこうだ」っていろんなアイデアの練り方を書いているので、ライトノベルのみならず他の分野でも活かせそうな発想法が得られるかもしれない。
 乙一氏の書き下ろしが収録されているが、注目すべきは作品自体のみならず、作品を書き上げるまでのメイキング、編集者とのやりとりなどが収録されている点。
 どのような経緯で今回のような話を思いつき、そしてライトノベルへと昇華させるのか。そのへんの流れに興味がある方は必読。