狼と香辛料 (7) (電撃文庫 (1553))
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支倉 凍砂
メディアワークス
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7巻は初の中・短編集。
6巻までの旅の流れからは一度離れることになる。時系列は各話で異なるが、1篇目の中編は果たしていつの話なのだろうか、興味深い。
7巻は初の中・短編集。
6巻までの旅の流れからは一度離れることになる。時系列は各話で異なるが、1篇目の中編は果たしていつの話なのだろうか、興味深い。
6巻にきて少し勢いが衰えたように感じる。
本シリーズは商売上の駆け引きというのが醍醐味だったと思うのだけれど、6巻ではそれが見られないのが残念。かといってホロがわっちわっちしている(造語)のかと思えばそうでもないので、少し残念だったと正直な感想を述べざるを得ない。
二人の周りの活気であるとか、情景であるとかいった部分は伝わってきたので、その方向で楽しむしかない。巻頭に二人が旅をしている世界の地図が描かれているのもそれを助けるかもしれない。
一気に読んだので一度に書いてみる。
前作から引き続いて幸せそうな旅路を続けるロレンスとホロに、過酷なまでに冷たい現実が突きつけられる。追い詰められ、ロレンスは一世一代の大博打をうつ。それだけの窮地に陥ってしまったわけだが、果たして彼に勝算はあるのだろうか?
ライトノベルの素材というのは基本的には同じものであるハズ。だのに、味付けが違うだけでこうも魅力的な作品に仕上がってしまうのだな、というのを改めて思い知らされる作品である。第12回電撃小説大賞において銀賞を獲得した本作は、中世ヨーロッパを思わせるファンタジー寄りの世界、そして獣耳を持つ少女、というか神様、と行商人の旅を描いている。