よくある自己啓発系の本だけど、この本は面白かった。
「ためになる」とか言いたいところだけど、そうじゃなくて、いちいち「ゾウ」であるところの神様:ガネーシャがおもろい。いや、おもろくないけど、そこが逆におもろいというか。そもそもなんでインドの神様なのに大阪弁やねんと。
何かしら自分を変えたい、このままの自分ではなんか知らんけど駄目っぽい、色々本を読んだけどサッパリ何もしていない、という人は、私を含めて少なからず居るはずだ。この本の主人公氏もそうである。そんな自分の分身の元に、ガネーシャが現れる。
小難しい言葉を一切使わず、それでいて的確に今の自分を変えるために必要な考え方、行動を示してくれるガネーシャ。その言葉にうさんくささを感じながらも、教え通りにやってみるのは主人公であり、私(読者)だ。そうこうしているうちに、何かしら自分の中で清々しいものが生まれている事に気づく。
でも結局自分自身を変える事ができるのは自分の意思でしかない、という教えを残し、ガネーシャは去っていくのだ。しかし最後までこの本を読み終えた主人公、私であれば、きっと最後の課題も無事やり遂げられるはずだ。